ルールから外れてみる
着たい服を描いて具現化するのが「ものづくり」
すれ違った瞬間に思わず振り向いてしまう、そんな服がいい。
誰かの目に触れてもらうため、服に個性を与えることを原点とするR’IAM(リアム)のものづくりには、「どんな人が、どんな時に着るのか」最初から終着点が見えています。
「袖を通せば、かっこよくキマる服がR’IAM(リアム)。何枚も重ね着するよりも、この服でいける!と主役になれる1枚があればいい。分かりやすいかっこよさが好きだから、納得がいくまでこだわります。」
R’IAM(リアム)の企画・デザインを担当する塚原さんが目指すのは、中途半端な服でなく、こだわりを追求した1枚。
ばさっと着て1枚でサマになるワンピース
メンズライクなのに着ると女っぽいシャツ
カジュアルな素材でつくる色気のあるシルエットカットソー
「服をつくる際に意識しているのは、完成したイメージから逆算して、ものづくりを進めていくこと。襟の抜け具合や袖のふんわり感など、細かいディティールまで全身コーディネートしたデザイン画を描くことから始まります。このシチュエーションで着るなら少しラフさを残す?など、意見を交わし合いながら1つのアイテムをつくりあげています」
塚原さんの言葉が示す通り、さまざまな角度から切り口を探しながらも明確な着地点があるから絶対にブレない。これだ!と思える渾身の1着を世の中に提示することが、R’IAM(リアム)の個性に繋がっているのです。
シンプルに差別化できるなら、規定ルールから外れるのもあり
通常の服づくりは、シーズンごとにコンセプトや色を決め、生地を選定した上で服をデザインしますが、上記でも紹介した通りR’IAM(リアム)は完成イメージから逆算して、ものづくりを進めるスタンス。
「肌に触れる生地は着心地の良さを左右する重要な部分。私たちは糸の原料から探し出して、色染めをして、出来上がった糸でオリジナルの生地をつくっています。実際、既存の生地では表現できない風合いや手触りを目指すために、生地づくりだけで3ヶ月以上掛けることも。肌に触れたときのチクチク感が気になれば、ウールとリネンの混率を変えて肌馴染みを改善してみる……、細かな調整をして理想の生地に仕上げています。時間との勝負ですが、こだわりたいポイントです」
信頼のおける日本の手織り職人によって紡ぎ出された糸。そこからつくられた生地から生まれる服は、限られた枚数のみと語る塚原さん。良いものをより良くするための工夫と努力は服そのものに表れています。
「サンプルをつくる際、ボディ(トルソー)は使いません。人が着るものだからこそ、1stサンプルの段階から何度も着用してもらい、布を足すなどしてサイズ感を仕上げていきます。バランスよくキレイに見えるなら、規定サイズを無視して決めていくことも。他にも、布にプリントした柄を裏表で見え方を統一するために、あえて2度プリントしてみるなど、納得できるまでテコ入れをします」
シャツ1枚をつくるにしても、パンツやスカートなど他アイテムとのコーディネートを考えた上で進めていくのがR’IAM(リアム)。ジャケットの開き具合から袖をまくった時のシルエットまで、着用して動いた先にある細やかな部分までを考慮しながら、とことんディティールを研究します。
なにを合わせてもサマになる着こなしを叶えてくれる
そんな服だからこそ、決まりきったルールなんて必要ありません。どこまでも自由な発想で、かっこいいと思えるものをつくる、この想いとこだわりがギュッと詰まった「ものづくり」をR’IAM(リアム)は発信します。